2003年4月、『都市』をキーコンセプトにした新しいタイプの社会人向け大学院「創造都市研究科・修士課程」が開校し、関西都市圏の活性化をめざして、少人数のインタラクティブな教育による高度なプロフェッショナルの養成と問題解決型「知の創造」にとりくんでいます。さらに2005年4月には、実務的研究者(大学等研究機関研究者を含む)養成をめざす大学院「創造都市研究科・博士(後期)課程」も新設されました。すでに修士一期生は修了、現在、修士課程・博士(後期)課程合わせて約300名が学んでいます。
創造都市とは、都市本来の機能を十全に発揮した都市のことですが、近年、世界の大都市では、こうした機能が働かず、沈滞・衰退する都市も見られるようになってきました。
創造都市は、沈滞する都市を再生する21世紀の都市戦略の中心的概念の一つでもあります。創造都市研究科は、都市の活性化を担う人材を養成するために計画された大学院として、世界で初めて、この概念を掲げた研究機関として設立されました。
修士課程では、都市ビジネス、都市政策、都市情報学、博士(後期)課程では、都市政策、国際地域経済、事業創造、共生社会創造、都市情報環境などの多様な分野から、「創造都市」を中心概念に、既存の枠にとらわれない学際的な研究を重視し、さまざまな専門領域から創造都市構築のためのアプローチの融合をめざしています。
創造都市研究科は、忙しい人が働きながら通えるように、都市ビジネス、都市政策の二専攻及び都市情報学専攻・知識情報基盤研究分野では、平日夜間の2日と土曜日とで必要単位が修得できます(授業はすべて大阪・梅田の大阪駅前第2ビルです)。都市情報学専攻・情報システム創成研究分野では、平日昼間は杉本キャンパスで、平日夜間及び土曜昼間は梅田サテライトで講義を行っており、柔軟な組み合わせが可能です。
毎週、当該分野の第一人者をお招きして、いまなにが問題か、それについてどう考えているか、一時間講演いただきます。その後、学生とゲストスピーカーの質疑を一時間とり、十分な討論を行います。ワークショップは、各研究分野ごとに、教員複数がコーディネータとなり、企画・運営します。現在およびこれからの問題に体系的に取り組むとともに、将来を展望するまたとない機会を提供します。
創造都市研究科では、関西・特に大阪を世界から注目される創造的な都市圏とするため、「創造都市を創造」というテーマを重点的な研究として取り組んでいます。これまで、「アートによる都市再生」「扇町創造村構想」「産業のサブクラスター」「図書館プロジェクト」など、教員が学生と協同して、社会実験的なプロジェクトに取り組んできました。
-創造都市を構築するための修士課程「3専攻7分野」、博士(後期)課程「1専攻5領域」の多彩な分野を設置。
[都市ビジネス専攻(入学定員35名)]
[都市政策専攻(入学定員50名)]
[都市情報学専攻(入学定員25名)]
[創造都市専攻(入学定員10名)]